「天気図はボケっと見る」ちょこっと…てんコロ.アドバイス更新しました

?ちょこっと…てんコロ.アドバイス11 実技:天気図は大きく見よう

なんでもかんでも…ではないですが、試験に出題される数値予報プロダクトのFAX図は、GSMの計算結果をもとに

作成された天気図です。GSMは20kmメッシュですから、一つの矢羽とか擾乱と全然関係ない所にある等値線の

微妙な凹みなど、はじめからあまり捕らわれすぎない方がいいですね。特に、試験問題になるような事例は、極端な例

が多いですから、それに時間をかけるよりも、初見は「薄目で眺める!」ぐらいでいいと思います。それよりも、もっと

大事なのは、「何を聞かれているのか?」理解することが大事です。

例えば、第35回気象予報士試験 実技1の例なのですが…

      <地上気圧・降水量・風12時間予想図>             <地上気圧・降水量・風24時間予想図>

上の図は、左がT=12、右の図がT=24の地上気圧・降水量・風の予想図です。問題は、「東シナ海における12時間後と

24時間後の前12時間降水量予想の分布の特徴を、降水域の幅に着目して答えよ」という、書き問題でした。単純に東シナ海に

注目して、その降水域の幅がこの両時間時間の間にどのように変化したか、見てみましょう。こういう時は、簡単に色付けして

解析すると分かりやすくなります。ホントに簡単でいいのです。そして、広く薄目で見てみましょう…。すると

上の図の前12時間降水量の分布を、簡単に色付けしました。東シナ海の降水域の幅を見ると、ちょいと引き締まって幅は狭く

なっているようです。細かく、何cmとか測らなくたっていいんですよ(・o・)。見た目、見た目!

解答例としては、「12時間後は降水域の幅は広いが、24時間後は幅が狭く集中している」となります。そのまま、素直に書けば

この問題の答えは当たりそうです。しかし重要なのは、この先、これを答えさせる意味が分かっているかどうか?です。

降水域が狭くなり、集中するということは、この間に前線帯の温度傾度が大きくなり、前線の活動が活発化する可能性がある

ことが予測されているということです。「降水域の幅について…」問われた時点で、「あ!これは前線の活動が活発化するのか

どうか、聞かれてるんだな」って分からないといけません。そうしなければ、この問題には辛うじて答えられても、この後で

さらに突っ込んで、前線の活動度合いについて問われた時に、行き詰ってしまいますね。

実技試験は、問1から流れるようにストーリー仕立てになっています。無理やり、突飛な考えを持って来なくても、自然と現象の

結果に導かれていくような…そんな形式になっています。そのストーリーを読むのには、ある程度の先回りできる知識がないと

いけません。推理小説だって、そうですよね?(ちょっと違うか^_^;)

とにかく、実技試験の勉強は根気が必要です。はじめは、1問に1時間かかったりすることだってあります。でも、それでいいと

思います。むしろ、時間をかけてでも、なんとか理解しながら解いていくことが、力になっていきますから(^_^)/

 


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2012年11月6日~天気はコロコロ変わる~   合同会社てんコロ.
カテゴリー:てんコロ.のワンポイント, 講師より