「沿岸前線」ちょこっと…てんコロ.アドバイス更新しました。
?ちょこっと…てんコロ.アドバイス10 実技・学科:沿岸前線とは
例えば、上の図のような天気図型の時、移動性高気圧の南西象限+温暖前線の前面(北側)によく形成されるのが、
「沿岸前線」です。北西側に山脈のある沿岸部で現れやすく、日本では関東南岸、四国南岸、東海地方沿岸などでよく
形成されます。前線などと違い、スケールの小さい(メソβスケール)ため数値予報やガイダンスでは予想できないこと
が多いという、ちょっと厄介な特徴があります^_^;
実技試験では、沿岸前線の問題は上記のような局地的な地図に、シアラインや等値線を引く問題に絡んで出題
されます。上の図には、16℃の等温線(青色)まで書いてありますが、自分で18℃の等温線を書いてみましょう!
それはさておき、このように沿岸部に風向・風速の明瞭なシアが見られます。これが、沿岸前線です。
上の図から分かることは、関東の内陸部は寒気が滞留し、沿岸部に比べて風が弱くなっています。一方、沿岸部
は高温で風が強く、内陸の寒気とこの沿岸から入り込む空気との境界でシアラインが形成されているのです。
こうした沿岸前線は、下層での風の収束によって前線の接近よりも早めに雨が降りだしたり、収束による上昇流の
強化で、局地的に予想よりも強い降水があるなどといったことが起こります。しかも、前述した通り、スケールの
小さい現象であり、数値予報で現れません。つまり、沿岸前線は予想がはずれることが多い現象の一つなのです。
まあ、まずは予想の技術云々よりも、こうした実際に形成された沿岸前線の事例で、どういった所にシアラインが
形成されるのか、覚えておくといいと思います(^_^)/
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2012年11月1日
カテゴリー:てんコロ.のワンポイント, 講師より