今夜はどんな雨が降るのかな?
みなさん、こんばんは!最近はじめたばかりの「ちょこっと…てんコロ.アドバイス」いかがですか?いかがもなにも…
まだ、回数が少なすぎて分からないですかね^_^;。今まで、私が開催しているスクールで質問が多かった所を、まずは
実技からちょこちょこ更新しています。次第に、学科の方も載せて行きたいと思いますので、宜しくお願いいたします(^_^)/
さて、明日(17日)の東京の天気予報を見ると「晴れのち曇り 夕方から雨」という予報になっています。雨量的には…
17日夜9時の時点のMSM(メソ数値予報モデル)の予想では、結構強い雨が計算されています。そこそこまとまった雨
(総雨量50ミリ前後か)になりそうで、しかも局地的には時間10ミリ~20ミリぐらいの強い雨の可能性も秘めてます。
左がMSMの17日21時の予想です。右は、17日9時の予想天気図です。※時間が異なることを念頭に置いて、ご覧ください。
当初(15日12Z初期値の予想)では、あまり多い雨は予想していなくて、北の低気圧からのびる寒冷前線のせいの雨だろうと
思っていました。MSMの雨の分布予想図を見ると、北陸地方にかかる強い雨域は日本海を北東進する寒冷前線に対応する
ものだろうと思います。しかし…本州南岸の強い雨は、これは寒冷前線のものでは無さそうですね。
天気図で見ても、南岸沿いにのびる停滞前線のせいかな?と思います。では、ここまで雨がしっかりした理由はなんだ?
ということで、相当温位の予想を見てみます。
<17日21時 925hPa 相当温位・風> <17日21時 850hPa 相当温位・風>
南海上には、925hPaでは相当温位342K、850hPaでは330K以上、この時期にしては結構な高相当温位の空気が流れ込む
予想になっています。このように、17日は北方から、背後の高気圧の押しが強い寒冷前線が南下し、南海上からは台風の
北上に伴って前線も北上してきて、近傍ではかなりコントラストが大きくなるシナリオです。前線が活発化するのも頷ける状況
というわけです。さて、どんな雨が降るのか…注意報や警報などにも、時間があれば耳を傾けてみてください。
2012年10月17日
カテゴリー:天気の話題