東京はムシ暑さ全開です!

東京の、15時の気温27.4度、湿度74%…なんだか、肌が呼吸できてないような気がします。もっと暑くていいから、湿度が低い方が私は好きですね~。

①12時の地上天気図です。前線の位置が分かりやすくなるように、ちょっと拡大しました。12時ですから、もう3時間以上過去の天気図であることに注意です。前線は黄海~日本海を通り、若狭湾あたりにのびています。朝鮮半島付近にある前線上の低気圧は、10ノットで東に進んでいます。10ノットだから…時速に直すと約20km/hです。

<6日12時>

②そして、現在のレーダーエコー合成図(左)と、③850hPa相当温位・風の予想図(右)です。予想図ですが、ここでは実況と大きく変わる状況がないので解析として使いますね。

<6日15時>

右の等相当温位線の集中帯を目印に前線を引こうとすると、15時の時点ではこの辺に書けそうです。関東の南岸までのばすかどうか(引くかどうか)は別として、相当温位の集中帯は関東の南岸までのびていて、ここに前線の位相はありそうです。等相当温位の密集している部分の南側には、345K以上(赤い等値線とハッチ部分)の高相当温位の気流が、南海上の高気圧の縁辺を回って西日本からぐるーっと流れ込んでいます。強い雨域は前線の南側に所々あって、低気圧前面の前線の北側には幅広く雨雲が広がっています。前線近傍では、大気の状態が非常に不安定で、前線が停滞すると、石川県や福井県あたりは集中豪雨に注意にないといけないパターンです。

④この前線は、明日朝には南岸まで南下してくる予想になっています。

<7日9時>

そのため、西日本~東日本の広い範囲で大気の状態が不安定になりそうで、相当温位も大きいし、収束しちゃう所などは局地的に非常に激しい雨、落雷、突風に注意ということになりそうです。そして、明日は前線が南下して一件落着!って一瞬思うのですが、そううまくはいかないようです。それは、上空の寒気と正渦極大域の移流です。

左側が500hPaの気温と渦度です(7日12時)。青丸で囲った所が寒気の中心。関東に入ってくる寒気は、-6℃~ー7℃ぐらいで、平年よりちょい低いぐらいです。しかし、寒気の前面にある正渦極大域は、下層の上昇流を補助する役目をしてしまいますね。右側の図は、850hPaの相当温位と流線です(7日15時)。関東地方に気圧の谷が残っており、しかもなお345K以上の高相当温位の空気が残っています。これは、明日の午後もかなり大気の状態が不安定で、局地的な強雨の可能性があるということです。

さて、明日は私は天の川よりも雷の方がどの程度なのか…気になります。写真を撮りたいなーなんて思っています。こんなこと言ったら、怒られてしまいそうですね(*_*)もちろん、安全には十分注意して、ですよ!

それでは、クソムシアツイですが、体調を崩さないように頑張って下さい!

てんコロ.佐々木恭子

 

2012年7月6日~天気はコロコロ変わる~   合同会社てんコロ.
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