台風4号が近づいてきています。
また台風4号??という感じでしょうか^_^;。しかしながら、台風の勉強はいくらやってもやり過ぎということはありませんからね。
強い台風4号の雲の状態と、レーダーエコーです。
クッキリきれいな渦巻きですね~。強い台風であることがよく分かります。この後台風は北北東へ進み、明日午後には四国沖~徳島あたりを掠めつつ~大阪付近に上陸する可能性があるという状況です。この渦巻きのエコーはもちろん台風本体に伴う積乱雲群です。では、現在宮崎県、大分県、高知県の所々で強い雨が降っているのは何が原因なのか…というと
もうずいぶん前から言ってますね^_^;。九州付近に停滞している前線のせいです。これが台風による間接的な大雨です。台風の低気圧性の循環によって、345K以上の高相当温位の空気が前線の南側に送り込まれる状況です。これが、前線を活発化させているもようです。このように、台風によってもたらされる降水は、台風の中心がたとえ遠くにあったとしても、前線が停滞していたりすると、台風の接近に先行してまとまった雨となり大雨になる恐れがあるということです。
ちなみに、下の図は、台風の予想進路です。6月19日1時というのが、現在の台風の位置です。内側の円が暴風域、外側の円が強風域を表しています。ここで、暴風域や強風域の情報が左上に付記されているのを見て下さい。暴風域、強風域ともに南東側の半径の方が大きく、北西側の半径の方が小さくなっています。なぜでしょうか?
この台風の進行方向は北東です。つまり、南東側半円は台風の進行方向と台風自体の風とが合わさって、より風が強まる効果があるということです。逆に、北西側は台風の進行と台風自体の風向きが互いに逆向きになりますから、風速としては相殺されてしまいます。ですから、こんなふうに、台風の中心が強風域や暴風域の中心に来るとは限らないのですね。
2012年6月19日
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