6月に入りました。

気象予報士試験の勉強の方も、そろそろ目標を決めてスケジュールを立てたい時期になりました。もちろん、個人個人のペースがありますから全然振り回される必要もないですし、こうしなければいけないということはありません(^_^)!のんびりやろう!と思っている人は、流されずにのんびりやるべきです。お天気の勉強がオモシロくなくなってしまったら、元も子もありませんから。ちなみに、私は記憶を頭に長くとどめておくことが苦手なタイプでしたので、一気にやっちまおう!派でした。でも、経験からすると途中、若干つまらなくなった時期がありました。まあ、目標が資格の取得だったので、なんとか乗り越えましたが…^_^;。ということで、あくまでも参考程度に。私は4月から勉強を始めたのですが、この時期に入ると一般分野はある程度終了に向かっていて、基礎固めに入っていました。そこで、6月中にある程度の一般分野の基礎固めが終わりそうだったら、7月の上旬には専門分野を初めて、8月の試験では学科両方合格を目指す!というスケジュールを立てました。少しムリはしましたが…。この時期は、こんな風にやや高めの目標設定にしました。ということで、みなさんも色々なペースはあるでしょうが、何か目標+スケジュールを立ててこのムシムシの時期を乗り越えましょう。

 

6月に入った途端に、なんだかムシ暑い感じになりますね。そろそろ梅雨…ですかね。

梅雨の時期は、試験に出やすい現象が満載です。勉強も大事ですが、天気予報など生の情報もぜひ取り入れて勉強を進めてくださいねー。

台風3号が発生して、順調に発達しています。拡大して確認してみましょう。台風の情報に関しては、台風の右側にこまこま書いてありますね。どうやらTS(TropicalStorm)からSTS(SevereTropicalStorm)に昇格したようです。熱帯低気圧の分類であるTSとSTSの違いは覚えていますか?TSは中心付近の最大風速が17.2~24.5m/s、STSは24.6~32.6m/sです。いずれにしても、日本では最大風速17.2m/s以上になったものは「台風」と言うのですが。

<2日15時 アジア地上解析>

もう一つ、着目しなければならないのは、日本の南海上には前線が停滞しているということです。いわゆる梅雨前線ですが、台風とのコラボで大雨をもたらす可能性があり、警戒すべき状態です。台風からの暖湿気が前線の南側に顕著に流入するうな場であれば、これは台風の中心が遠くにあっても前線が活発化されて、前線近傍では早くからまとまった雨となり、総降水量が多くなる恐れがあるということです。では、下層の暖湿気の流れも見てみましょう。

上の2枚の図は、GSM(全球モデル)での、850hPa相当温位、流線の予想と、地上降水の予想を重ねてます。台風の低気圧性循環は分かりますか?緑の等値線が相当温位で、赤い線は相当温位が345Kで赤色で薄く網かけしてあるエリアが相当温位345K以上のエリアです。左は3日18時、右は4日12時ですが、どちらも台風の北側には前線帯があり、その南側には高相当温位の空気が流れ込む予想となっており、沖縄や奄美付近には強い雨が計算されています。下の台風3日予報によれば台風の中心が、沖縄や奄美方面に一番接近するのは5日頃ですが、その前からまとまった雨が予想されているということです。さらに、もう一点。ちょっと厄介かな…と感じるのは、本州付近の高気圧です。

左の図はGSM(全球モデル)の地上気圧です。2hPa毎に等値線が入っています。右の図は、上空500hPaの等高度線です。

上空の流れで見ると、本州上のリッジが5日頃までしっかりしていて、それに対応する本州上の高気圧もしっかりです。一方で、南海上から台風が暖湿気とともに北上してくる。間の前線はかなりコントラストのハッキリした活発なものになる可能性があります。前線近傍になる所は特に注意が必要になります。

 

<台風3日予報>

予報円では沖縄・奄美の南東海上を通るコースが今最も濃厚ではありますが、あくまでも予報円ですからね…。台風の中心が予報円内に進む確率は70%です。どこを通って行くかは、まだ正確には決まっていません。台風3号の動向。赤外画像で、ここまでの発達感を見てみましょう。昨日の13時から今日の21時までですが、台風の雲域がグッと集まってきている様子が分かります。中心付近の白く輝く雲域は、輝度温度が低くかなり雲頂高度が高くなってきていると思われます。日中ならば、可視画像と合わせてみるとよく分かると思います。

大きい画像はコチラでどうぞ!

雲域だけ見ても、2号よりも雲の集まり具合が3号の方が大規模です。さらに、台風の北側の前線に沿って、活発な雲域が現れているのにも注目です。台風情報に注意するとともに、いつも言っているように台風に関する情報は、台風が発生している時しか生の情報は出ていません。時間があれば、なるべく本物の情報に触れておきましょう。台風予報の中身などは、声出して読んでると次第に当たり前のようになっちゃいます。試験用にいちいち暗記しようとしなくても済みますね(^_^)/

 

2012年6月2日~天気はコロコロ変わる~   合同会社てんコロ.
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