まだ4月上旬,新潟の雪

まだ4月上旬だから,こんなこともある!けど新潟の人も「おおっ」となった4月8日の雪.こんな状況で降ってました,っていうのを振り返ってみます.

地上天気図はコチラ.

SPAS_18_0408_0900南海上に高気圧が張り出してる所です.相対的に東日本から北日本は気圧の谷になってますが,特に日本海は気圧の谷になっています.このあたり上空の天気図を見ると,

500hPa気温(青線),渦度(茶色)分布図 左:8日3時の予想 右:8日9時の解析

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明瞭な正渦度域が,強い寒気とともにちょうど北陸地方を通過していくところです.寒気核は-36℃以下です.下層の気温云々言うよりも前に,もう雪のことを考えなければならない強さの核です.この寒冷渦がしっかりしていることは,水蒸気画像(8日9時)でもまる分かりで,

SAT_Q_18_0408_0900まあ,もちろん動画で見るとのが一番分かり易いのですが,これ一枚でも日本海から北陸にさしかかる渦が明瞭です.では,これより下層はどうなってるでしょうか.

850hPa相当温位・流線,レーダーエコー 左:8日3時予想図 右:8日9時解析

RSM_18_0408_030085RSM_18_0408_090085

赤い太線で描かれているのは相当温位285Kで,それ以上相当温位が高い領域を薄い赤色で網掛けしています.特に左の3時の予想図は,朝鮮半島から山陰沖を通り近畿地方から東海地方に流れ込む強い風(赤い流線)があって,北陸地方はその北側で相対的に風の弱い領域になっています.また,相当温位の値では,北陸地方周辺で下層寒気がまだしっかり入っていないため,周囲より高い相当温位の空気塊が残っている様子が分かります.状況としては,かなり不安定だったことが想像できます.

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私がごひいきにしている新津(実家があるというだけですが)朝6時から9時にかけての1時間毎のレーダーエコーの分布では,強いエコーがかかったり無くなったりを繰り返し,ベタッと大きく広がる層状雲ではなく所々発達した雲がある対流性の雲域であると分かります.新津の10分値を時系列で見てみると

Ame_18_0409_新津要素の変化が大きいことが分かります.新津よりも北の村上っていう所のライブカメラではこんな感じで,道路にもガッツリ積雪してたようです.

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さすがに暖かくなっていたところにこれだけ雪が降って,新潟の友達もテンション上がったと言ってました.それとともに,やっぱりこういう状況になると車の走行は危険だから,ここが一番注意しなければならないところでしたね.

2018年4月9日~天気はコロコロ変わる~   合同会社てんコロ.
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