６月はもう夏です！だけど北海道の峠は雪…
おとといから昨日にかけて，北海道付近をごろりと通過してきた寒冷渦ですが，水蒸気画像によると，もう中心は北海道の東海上に抜けつつありますね．下の予想天気図の通りであります．
２日朝９時の予想天気図です．地上気圧によると，寒冷渦のほぼ直下に位置する低気圧が，北海道の東に進んでいます．問題なのは，この後ろに流れ込んでくる下層寒気がかなりゴツイことです．
２日朝６時 ８５０hPa気温・風予想図（MSM）
８５０hPaの寒気を見てみると，朝６時の予想では南は青森あたりまで０度線が南下してきています．網走・北見・紋別上空には，さらに強い－３℃以下の寒気が流れ込む予想です．とは言っても，北海道なんていつもそれぐらい寒いんじゃないの～？とか誤解されてる方もいらっしゃるかもしれません（いないか…）その寒気がどれほど強いのか？平年値と比較してみると
６月２日 稚内の上空 ８５０hPa：６．９℃ 根室の上空 ８５０hPa：６．８℃
普通にプラスの気温なんですよ，なってったって夏なので．さすがに，北海道であっても降水は雨を考える季節です．そんな時期に来ての－３℃以下です．これは，とってもコワイことです．
北見峠の現在（７時３０分）の様子・北海道開発局北海道地区道路情報より
北見峠の現在の様子です．路面は黒いですから，冬にこんな雪だったら，北海道の人にとって屁のカッパでしょう．でも，今は夏です．北海道の人でも，薄着で活動している時期です．ましてや，北海道は今とてもいい季節ですから，観光客もいるでしょう．そんな状況で，この雪はとても危険です．観光客の人はレンタカーとか借りて峠を攻める人，いますよね．いや，地元の人だって冬用タイヤはもうはずしてるかも知れない…
こういうときこと，めんどくさいけど気象庁のHPや，この写真にあるようなライブカメラを出しているところなどで情報を集めて，どんな服装で行けばいいのか？どんな装備を準備しなきゃいけないのか？確認していかないとですね．ちなみに，このライブカメラは，北海道開発局・北海道地区道路情報のページです．カメラで路面の状況がある程度把握できるほか，気温や路面温度も分かります．
