昨日は桜開花の便りが一気に来たけど,今日は寒いですね!
昨日は全国12か所から一気にソメイヨシノ開花の便りが届いて,うおーーー!いよいよ春かっ!と実感させられましたが,今日はその私の歓喜を挫くような寒い朝です.ま,こうやって寒の戻りがあるのも,春っていう証拠ですね(-_-メ).さて,そんな春を迎えるにあたり,今週末は私たちのスクール,つまり防災気象プロ&てんコロ.共同開催気象予報士スクールの合格祝賀会&そもそも予報士試験お疲れ様会を開催しようと思っているのです.遠方からいらっしゃる方も居ますので,足元が悪いと困ります.ですから,27日前後のお天気が気になります.ということで,週末の天気を週間予報で見てみたいと思います.
<コイツだ.南岸低気圧だ>
26日の21時の時点では南海上の低圧部…程度にしか表現されてませんが,居ます.赤い矢印で示したあたりの下層に低気圧性の循環があります.とはいえ,一つではなく,なんだか2つ3つあるようなそんな状況でまとまりがありません.その次の時間,27日21時には東海道沖に低気圧として表現され,28日21時には東海上を北東進しているというアンサンブル予報です.おとといあたりから,この南岸低気圧に注目しているのですが,どうもイニシャル変わりでぼんやりしたりハッキリしたり変動します.今回はぼんやり系か.それがちょうど27日にあたって,困っちゃいます.
<トラフはしっかりしているのに,下層の前線帯がモヤモヤするぅ…>
500hPaの高度の予想です.ピンクの線がアンサンブル平均,青い線が最新のGSM,緑色の陰影で表されてる所はアンサンブルメンバーの標準偏差で,濃い緑色ほどバラつきが大きく,精度があまり良くないところという感じです.期間を通して5400m付近のトラフはバラつきが大きいですが,今回は南岸の低気圧の動向に注目しますので,南側のトラフだけジロジロ見ていくことにします.26日21時の予想図では,他の2日よりもアンサンブルとGSMも大きな差が無く,緑色の陰影も薄くて信用できそうです.27日,28日と段々とズレテ行きますが,これでも,27日の高度線のズレは小さくなってきたし,バラつきも小さくなってきて,前回,前々回よりも確実になってきてます.週末の上空は日本付近,南西流場になってくることはかたまってきましたか.しかし…
肝心な下層の前線帯が…前線帯はあるにはありますが,前回,前々回の資料よりもぼんやりとしてきました.ぼんやりしてるというのは,前線帯のところで一つの低気圧性の循環があって,周辺に暖気移流・寒気移流が明瞭で,温度線の集中度が増してくる…という傾向が薄れてきたということです.27日21時までに南岸で低気圧は発生するだろうが発達はまだダメ,最新のアンサンブル予報はその線でバラつきも小さくなってきたと言ってます.ちなみに,27日9時のGSMの下層(850hPa相当温位・風・雨予想図)ではこんなふうになっています↓
南岸は確かに前線帯となっているのですが,一つの波動に暖湿気が流入するという流れは無く,なんだか気持ちがバラバラです.せっかく,上空にビッグウェーブが近づいてくるというのに,このまとまりの無さが27日の南岸低気圧の発達をぼんやりさせてしまったのか…
あ!気付けば南岸低気圧の発達を期待するような思考になってしまっていた(・o・)!!いいんだ,27日中は南岸低気圧の発達がぼんやりで良いのです!