こむずかしい天気ですね,日曜日から月曜日は
よく「西から天気は下り坂」っていう言葉を聞きますけど,キレイな下り坂って感じじゃないとき,ありますよね,特に日本海を低気圧が進む時の関東地方って,ひとことで説明しにくいというか,予想し甲斐があるというか…
今日(5日土曜日)日中は濁り気味ではありましたが青空と,日射しもまあまあありましたし,暖かくて良い陽気でした.夕方になって本格的に雲が出てきましたけどね.明日は雨が降るのか?え?月曜日も雨降んの?えーっ,ぶるーだわー(・o・)ということで,どのくらい,ぶるーなのか天気図を見てみます.
左:6日9時 右:7日9時 ともに500hPa高度・渦度24時間・48時間予想図(5日00Z)
日曜日の朝9時,月曜日の朝9時の上空です.主な流れは2本,5400~5460m付近の流れと,5760~5820m付近の流れ.北のほうはなかなか深いトラフのようですが,24時間後から48時間後にかけて,これ以上は深まらない上滑りしていく傾向のようです.それで予想されている地上天気図がこちら↓
左:6日9時(24時間予想図) 右;7日9時(48時間予想図)
左:6日9時 右:7日9時 ともに850hPa相当温位・風24時間・48時間予想図(5日00Z)
西日本から寒冷前線がしっかり東進してくる…というよりは,寒冷前線の走向が次第に寝てきて,しっぽの先のほうは寒冷前線の通過としては不明瞭になってしまいそうです.ただ,東海上の高気圧の後面から南寄りの風で入る暖湿気と,黄海あたりから張り出してくる高気圧循環の北寄りの風とのシアは結構強く,シアの通過に伴って,明日の早朝から日中にかけて九州・中国・四国地方は,短時間の強い雨に注意したいところです.
<じゃあ関東はどうか?>
左:6日9時 右:6日12時 地上気圧・風・降水予想図(MSM)
明日の朝は,関東の南岸にシアができて昼頃にかけて弱まりつつ北上する,時間や量のズレはありますが,大きな傾向としてはGSMも大体同じです.高気圧の後面流が入る時はこんな予想はたびたびありますね.明日は,雨が降るのは昼前までが中心のようです.問題は,夜中の降水なんですが
左:GSM 右:MSM 7日0時予想図
降水域が結構違いますね.それはもうMSMは33時間先の予想ですから,精度もだいぶ悪いかも知れませんしね.できるシアの位置が,MSMの方が内陸に入りこんでます.よくこんなふうになりますが,つまりどこにシアができるかってのがポイントになりそうです.もう少し上の流れからすると,ここまで内陸にシアはできないかも知れません.シアができるとしたら,伊豆半島の付け根~三浦半島の付け根~千葉にかけて.関東地方は寒冷前線の通過は不明瞭です.不明瞭ながらも,上の図(850hPa相当温位)のように本州上に横たわる前線帯は,きっついシアを成しつつ,じわじわ南下してきます.その前線帯の南側には,高気圧循環の後面から暖湿気が,西日本ほどではありませんがそれなりに…一生懸命流入します.その一生懸命さはあると思いますので,そうすると,シアの所で降る雨は,MSMのように短時間の強い雨に注意しないといけないかも知れませんねー.
2016年3月5日
カテゴリー:天気の話題