10月!いきなり爆弾低気圧のおでまし
本州付近は,大きな高気圧にすっぽり覆われていた,今日この頃….このまま平和な日が続けば,そう思いましたが,そうはいきません.まさに「天気はコロコロ変わる…」です.中国大陸には,元台風21号の熱帯低気圧がありますが,その北側,東シナ海にかけて前線がのびて停滞しています.
21時の850hPa風・気温の解析図を見てみると,熱帯低気圧の循環の前面(東側)で,高気圧の後面流とともに,暖湿空気塊が前線に向かって流入しています.分かりにくいですかね.では,参考までに前イニシャルのGSMの予想図で,925hPaの相当温位と風の分布を見てみます(下の図).925hPaでは,赤丸で囲った所に低気圧性の循環がありまして,これが熱帯低気圧です.その東側で,相当温位の高い空気が北に盛り上がっていますが,これが,熱帯低気圧の東側・高気圧の後面流で北上してきた,暖湿気です.これを手がかりに,850hPaの解析図を見てみると…概ねこのような流れになっているかと思います.
この,前線の南側に暖湿気が流入し,対流活動が活発になりつつある状況で,上空500hPa5700m付近のトラフが明日にかけて鋭く南下し,対応のよくなった前線上の波動に低気圧が誕生するのです.それはまるで,白馬に乗った王子様が颯爽と南下してきて,前線と電撃入籍!その後すぐに,前線上に新しい命が誕生!そんな感じでしょうか.そして,この子が,1日~2日にかけて急速に発達するのです↓
ご覧ください,この雲の巣のような等圧線の混み具合…各地,かなりの強風が吹き荒れそうです.とは言え,低気圧が急速に発達していきますから,場所によっていつ強まるか,どの風向が一番強いのか,てんでバラバラです.そこで,てんコロ.オフィスは東京にありますから,東京に注目するならば…
寒冷前線が接近・通過していくのが,今のところ2日未明~朝にかけての時間帯です.東京は,南~南西の風が強まりそうで,特に1日の夜遅くから2日の未明頃にかけては,寒冷前線の前面で最も強風になりそうです.数字的には,東京湾の沿岸部で平均20m/s前後くらいにはなりそうです.すると,瞬間的には30mくらいの突風になる可能性があるということです.
ということで,東京・神奈川あたりで注意することと言えば…
☆1日の昼間のうちに,南側のベランダや玄関前の飛びそうなものを片付けておく!!(じょうろとかカラのプランターとかバケツとか,いろいろあるでしょー)
☆1日の夜は,あまり夜遅くまで飲み歩いてないで,さっさと帰る!!
備えましょう!