明日にかけての雨

関東地方では,昨日の夜から強弱を繰り返して雨が降り続いています.普段だったら,「大したことない雨」なんですけど,先日の災害があったばかりですから,その地域にとっては,まだまだ,こんな雨でも目を光らせなければならないでしょう.

RSM_15_0917_1400実況 MSM_15_0917_1500風実況現在の状況.

RSM_15_0917_1500風 MSM_15_0917_1500風  

 RSM_15_0917_1500 MSM_15_0917_1500

上図のモデルと比較してみると(左がGSM,右がMSM)降水域の形はGSMのほうが似ている…ように見えます.風の吹き方も,例えば若狭湾から東海地方に吹き込む北寄りの風や,房総半島付近の低気圧性の循環は,GSMのほうが表現がいいように見えます.降水量的には,実況で関東南部あたりで強いエコーがかかっている所は時間10ミリ前後の雨が降っているので,GSMの表現ではやはり弱いか.それで,モデルを動かして見ると…どうやらMSMは2時間くらいの時間のズレがあるようで,これは15時ですが,17時くらいの予想が今の感じに合ってる気がします.もう少し先に予想を見てみると…

今夜21時の予想を見ると,GSMもMSMも前線上の波動が東海道沖と房総半島付近にあります.(下図,左がGSM,右がMSM)

RSM_15_0917_2100 MSM_15_0917_2100

今のところはGSMの降水域で考えて良さそうですが,もっと降水量を多く考えた方がいいかもしれません.さらに先の時間帯まで,今夜21時から明日朝9時までの12時間積算降水量で見ると,やっぱりモデル間で差はありますが,特に多くなるよ,と言ってるのが茨城~福島~宮城の沿岸部は共通しています.先日,被災した所では,特に雨がまだ弱いからと気抜けない状況だと思います.

RSM_15_0918_0900積算 MSM_15_0918_0900積算

「天気図やレーダーを見て,実況を確認する」なんてことは,一般の人に広くやってもらうことはできません.だから,それができる人は直接,関係のある人に注意喚起したりしませんか.天気図とかレーダーなんか分からん,という人はラジオの情報や市役所のHPにアクセスしてみたり,防災無線に耳を傾けたり,とにかくやってみましょう.何もなければ何もないでいいじゃないですか,予行演習みたいな感じです!

 

2015年9月17日~天気はコロコロ変わる~   合同会社てんコロ.
カテゴリー:ラジオっぽいTV!, 天気の話題