メソモデル(MSM)がいろいろ予測精度が上がるとな
5kmメッシュでお届けしていますメソ数値予報モデル,通称MSMですが,このたび,MSMとそれに基づくガイダンスの冬季の降水予測精度が向上するそうです.そして,海上における気象要素の算出方法を変更したそうで,それによって冬季の海上の気温の予測精度が向上するそうです.
ガイダンスはあまり目にすることはできないと思いますが,普通にMSMの降水だったら,最近ではいろいろタダで見られるサイトもありますもんね.もろもろ,新しい方法で出てくる資料は,5月26日00UTC~です.冬季の降水予測精度が向上した,ということですから,まだすぐに分かるもんでもないですし,冬になったからと言って,精度が向上したーって分かるかどうか分かりませんが(・∀・)まあ,楽しみですね!
<境界層過程の改良>
境界層過程というのは,地上から上空3000mくらいまでの境界層を中心とした層の中で,乱流による運動量や熱・水蒸気の鉛直方向の輸送を表現するもので,例えば,境界層の上にできる逆転層や雲の生成に関係してきます.従来の方法だと,逆転層や雲の構造をうまく表現できないことがあったのですが,それが新しい方法では表現が適切になったということです.紹介したように,「冬季の降水予測精度が向上する」というのは,冬の日本海上で起こることに,影響が出るということですよね.冬の日本海にできる筋状の雲は,低い高度にできる雲だし,逆転層がどこにできるかで雲の高さも違いますし,そういう所が改良されたということは,確かに精度が良くなることが期待できるということですね~.
<てんコロ.のラジオっぽいTV!625(メソモデルからのお知らせ!)>