夏の空気が、もうそこまで…
沖縄は梅雨入りしましたが、昨日も「季節は進んでいるんだな~」という出来事が。熊本(アメダス・菊池)で、30.3℃を記録し、初真夏日になりました!うー…もう30℃超えてくる季節がすぐそこまでー。
?<てんコロ.のラジオっぽいTV!248(今日(10日)の気温)>
<梅雨が始まる頃の日本付近>
南の海上はもうだいぶ暖まっているようで、それは高層天気図にも表れています。例えば、500hPaの高度場では、冬の間は例えば5400mの等高度線に着目すると、そこにジェット気流があったりして、日本付近をふらふらと南下したり北上したりしていました。しかし、この時期になるといよいよ、南の方から5800m以上の等高度線がお目見えして、日本付近に勢力を拡大してきたりします。「層厚は層厚内の平均気温に比例する」、気象予報士試験の一般分野で出てきたのを覚えていますか?なんだか、スローガンみたいですが(^_^;)、高度場が上がってくるということは、それだけ暖かい空気になってきたということです。FAX図は、20kmメッシュで計算されたものですから、矢羽一個とか細かーい所を見るよりも、こんなふうに高度場の変化から「季節の移り変わり」といった、大きな場の変化を捉えることも大事です。(もちろん、低気圧の発達なんかを見る時は、正渦度極大値の変化など繊細に見なければならない部分もあります。)
ということで、木曜日(9日)21時イニシャルの天気図を、もう一回見てみます。(ラジオっぽいTV!で見てたものです)
10日9時(T=36)から10日21時(T=48)の間に、5820mの等高度線がぐいっと北上して、リッジが張ってる感じが分かります。
T=36の500hPa気温・700hPa湿数予想図を見ると、リッジ前面にあたるところに、乾燥した空気と暖気核が現れています。これから発達してくるであろうリッジの前面で、空気が沈降し、断熱圧縮して昇温する…という現れかも。と思って、暑くなる予想を立てます。