不安定な空模様
雲の動きが、下層と上層で随分ちがいますね。鉛直シアが大きそうです。
午前中は晴れ間が出たりして、気温は大したことないけど
かなりムシムシしました。上空はどうなっていたか、天気図で見てみると
関東南部をゆーーーっくりと通過して、かなりの大雨をもたらした低気圧が去って
その後面には、上空かなり深めに気圧の谷が南下してきてました。
今日12時の、上空500hPa高度・渦度・気温の解析です。高度は青系の実線、気温はピンク系の実線
茶色の縦線でハッチされているエリアが、正渦度域です。
下層のムシムシさ加減といい、谷の深さといい、不安定性の降水がどこであっても
まあおかしくはないという状況。
13時の上空1500m付近(850hPa)の流れと地上付近の流れを見てみます。
雲の動き通り、シアが大きそうです。赤丸で囲った部分では下層風が
収束しています。上空も若干収束気味。こういう所に雲が発達しやすいことが現れてます。
合成レーダーは、実際の雨量を観測しているわけではありません。降水粒子に向かって電波をぶつけて
跳ね返ってきた電波を受信し、その降水粒子群が一体どれぐらいの雨を降らせる力を持っているのか?
降水の強度を電力でもって推定しています。必ずしも、実際の雨量とは一致しません。
しかしながら、データの扱いに留意すれば防災にはかなり役立つ資料です。
レーダーエコーの配色は、おおむね暖色系に向かうほど強い降水があると推定されます。
気象レーダー観測に関する問題は、レーダーの特性から降水短時間予報・ナウキャストまで
幅広く絡んできます。整理して勉強しましょう^_^;。と言って、現在てんコロ.の気象予報士講座はまさに
気象レーダー観測のコマを必死に作成中です。
映像は、最近てんコロ.で流行っているTimeLapse撮影、つまり連続撮影です。
今日は、不安定になる事は分かってましたから、レーダーで実況監視していて
山沿いに雨雲が湧いてきたら、早速セッティングしました。
ホントは、雨降った後の雨上がりの青空まで撮りたかったんですけど
雨雲がかなり東西にまのびしちゃって、なかなか止みませんで…電池無くなっちゃいました。
もうちょっとコンパクトに終わってくれればよいのですが。ちょっとセッティングが早過ぎましたかね…。
2012年5月4日
カテゴリー:新着情報