2月に入りました!南岸低気圧が来ますね。
思わず、待ちに待った感を出してしまいましたが。7日夜~9日朝にかけて、本州の南岸を低気圧が発達しながら通過する予定で、いわゆる南岸低気圧です。ここ最近、というか…この冬の関東の初雪は、ことごとく南岸低気圧ではないパターンで観測されています。面白い冬になっています。
皆さんも感じている通り、ここ2日間ぐらいはかなり寒くなっています。低気圧が近づいてきますと、上空(850hPaあたり)の気温は少し上がってきて、関東地方に低気圧が近づく頃にはもう+の気温になっている…そんなことがよくあるのですが、今回入ってきている寒気はそもそも問題かなり強い上に、なかなか温度場が変わらない状況です。おかげさまで、東京は地上付近のベースの気温もあまり上がらず、そして上空850hPaあたりも-6~-7℃ぐらいのほぼ完璧な寒さで、降水が始まる予定です。
MSMの地上気圧・降水・風予想図です。左側が降り出し頃の時間になりそうな8日6時頃の状態、右側がもう降り出してるな~と思われる8日9時の状態です。降水量がしっかりしているのがゾワゾワっと印象的です。ベースの気温が上がってこないのは、高気圧の張り出しが関東よりも北にあって、関東南部には北寄りの風が入りやすい場がキープされるのが一つ要因としてありそうです。
↑左側が、MSM850hPaの気温・風予想図(8日9時)です。前に書いた通り、降り出しているだろうと思われる8日9時では、東京あたりはまだ-7℃前後です。-6℃が平地で雪になる目安…なんていうことを聞いたことあると思いますが、この基準すらクリアしています。「この基準すら」と言ったのは、南岸低気圧に関して言えば、850hPaで-6℃なんて目安にして雨雪判別していたら、予測をはずしまくってしまうからです。
↑右側が、同じく850hPaですが相当温位・風予想図で、時刻は8日15時です。降水量が多く計算されていることの裏付けとして、低気圧前面の温暖前線に向かって暖湿気がしっかり流れ込み、前線帯の集中力もかなり明瞭です。
今はまだ、このまま行けば雪が結構積もりそうだな、という感じです。東風がビューっと吹きこんで、箱根や丹沢とか雪が多くなりそうですね。でも、もう少し時間が近くなって、例えば下層の冷気層のしっかり度合いによっては、沿岸部に局地前線が出来たりすると、平野部で降水が部分的に強まる所が出てくるとか、そんなことも考えられますね。いずれにしても、この週末は注目です!