今日の東京の天気が…

悪いって話を聞きました。おや?そんな悪かっただろうか…そんな風に思って、まずは雲画像を見てみました。すると…紀伊半島沖に、なんだか大きくて真っ白な団塊状の雲域があります。おお。これはこれは…

SAT_H_13_0910_0800 SAT_U_13_0910_0800

可視画像(右)で見ても、表面の凹凸が明瞭で発達した対流雲群であることが分かります。しかし、上空の流れなど他の天気図を見てみると。

GSM_13_0910_0900GSM_13_0910_2100

↑これは、GSMの上空500hPaの高度(青線)と渦度(茶色)を表している天気図です。初期時刻は、9日21時(12UTC)で左側が朝9時の予想、右側が夜21時の予想図です。南海上のデカイ発達した雲域に対応しそうな渦や流れは、GSMの規模じゃ分かりません。これぐらい大きく見て関東の天気を考えると、今日は今の空模様から大きく変わることがなく、従って天気の崩れもないだろうと想像できます。領域を限ったMSMで見てみます。

MSM_13_0910_0820MSM_13_0910_2100

↑左図は、MSMの予想図(朝6時)に朝8時30分の赤外画像を重ねたものです。領域を限ってメッシュを細かく計算したものでは、南海上の雲域に対応してそうな正渦極大値があります。この渦は、このあと特に目立った発達や北上することはない予想です。むしろ、発達した雲域の北側に帯状にのびる低い雲域が、関東地方には関わってきそうです。こちらは、前線帯に対応するものと思われますが、上空500hPaの高度場のちょっとした北上とちょっとした正渦の接近に伴って、前線上の波動が明瞭になるのでしょうか??

MSMの降水予想を相当温位と合わせて見てみます。

MSM_13_0910_0900MSM_13_0910_1500MSM_13_0910_2100相当温位(左上から:9時、15時、21時)

関東南岸には、等相当温位線が混雑している前線帯があり、降水の予想があります。位置としてはやや北上しますが、組み具合は緩くなるようで、やはり雨雲が大胆に北側に範囲を拡大してくることは無さそうです。従って、関東地方は南部ほど雲が多い、という程度でしょうか。

 

 

2013年9月10日~天気はコロコロ変わる~   合同会社てんコロ.
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