北東気流
今日は、朝から雲が多かったニコタマです。日中は晴れ間があって、暑くなりましたが、それでも東京の最高気温は29℃ぐらい。いつもよりは…「フツーに暑い(・∀・)」ぐらいで済みました。
<北東気流>
北東気流っていうと、オホーツク海に高気圧があって、等圧線が2枚舌になって…みたいな特徴的な形が現れると思われがちですが、別にいつもいつもそういう形になるわけではなく。今回は、オホーツク海方面に高気圧がありますが、北東からの気流は東海上の2つの低気圧の循環で到達してきたみたいなところがありますね。
<2日9時850hPa><2日9時925hPa相当温位・風>
しかし、925hPa(MSM予想図)や850hPaの実況を見てみると、やはりしっかりとした寒気移流があるようです。等圧線の形には現れませんでしたが、このようにちょっと上には、東北~関東の太平洋側に舌状に寒気が流れ込んでいる形となっています。おーっ!
舘野の状態曲線を見てみると、600hPaより上空は乾燥していて、逆転層があります。これは、上空の流れからして沈降場だったことの表れでしょう。沈降がしっかりしていると、陽が射してきたりして雲なんてすぐ消散しちゃって、北東気流でもあっさり晴れてくることもあります。が、今日はその下は全て湿潤層で、湿潤層が厚めです。これは、なかなか晴れてこなかった一つの原因と思われます。そして、なんと言っても、950hPa付近の逆転層です。これが、まさに北東気流の反映です。湿ってて、冷たい空気が流れ込んでいる状態。
朝9時のレーダー画像とアメダスの風です。鹿島灘からキレイに北東風が入っています。が、よく見ると沿岸部は晴れているんですね!つまり「北東気流=関東全域べた曇り」なんて、そんな簡単なことではないのです(・∀・)
北東風が吹いていても、同じ条件で吹くことなんてないわけで、すると北東気流でビシッと晴れる!とか、沿岸部は晴れて内陸は曇りとか、いろいろなことが起こります。皆さん、通り一遍に考えないようにしましょう(^_^)
2013年8月2日
カテゴリー:天気の話題