上空の寒気を伴う気圧の谷…
実は、昨日の夜のはじめ頃から現在に至るまで、東北地方、東海地方を中心に結構な雨が降っています。いわゆる「不安定」で降っているのですが、どんな感じの不安定なのでしょうか??
<今のレーダーエコー>
関東北部~東北地方にかけての雨雲と、静岡、長野南部、岐阜あたりの東海地方中心とした雨雲と、大きく2つあります。上空の寒気とか、下層の暖湿気の具合を見てみます。
<500hPa高度(青色)、渦度(茶色)、気温(ピンク) 18日0時予想図>
朝鮮半島あたりからやってきたトラフです。中心付近に-7℃とか-8℃とかの寒気を持ってます。水蒸気画像で見ると、オレンジで矢印書いたような感じで、低気圧性の循環が見られました。北海道あたりの上空に中心を持つ寒冷渦の、周りの流れに取り込まれたかっこうとなっているようです。レーダーエコーと合成してみましたが、どうやら、寒気が入っている所や正渦度移流に沿う形で強い雨域がありそうな感じです。
<925hPa相当温位・風 予想図>
925hPaの暖湿気の流入の形を見ると、上空の寒気を伴うトラフの前面の、下層に暖湿気が流入している所で、主に発達したエコーが分布している、ある意味教科書に準ずる形で起こっていることが分かります。
<朝9時の予想>
これだけで予報やろうって言ったってそうはいきませんが、やはり北海道付近にグルグルと寒気の中心が居座るとなると、東北地方は特に次々と強い雨雲がかかって、大雨になる可能性があります。警戒しないといけません。
2013年7月18日
カテゴリー:天気の話題