北風が強かったですね~
ゴールデンウィークはいかがでしたでしょうか?仕事の方もいらっしゃいますでしょうが、関東地方は概ね天気がよかったです。
夕方の雷雨があった所はありましたが。
<今日の天気図>
三陸沖には、前線を伴った低気圧がほぼ停滞していますが、寒冷前線は日本海の高気圧に背中を押されて、東にだいぶ
離れました。そんな感じで、冬型のような形です。実際、850hPaの気温・風で見ると、東日本では寒気移流場でした。(予想)
今日(7日)の天気予報では、東京の日中の最高気温は18℃でした。ちょっと肌寒くなりそうな予想でした。ガイダンスでは
大体17℃~18℃ぐらいだったと思います。風は北西風の予想です。気温のガイダンスは、どうしても850hPaの気温の
変化に引っ張られ過ぎる傾向があります。下層寒気の移流によって850hPaの気温が下がる予想になると、予想気温も
かなり下がったガイダンスとなります。しかし、今日の東京(大手町)の最高気温は、20.4℃。ガイダンスよりも、2~3℃も
高い気温です。オモシロイですね。
<暖候期の北~西系の風に気を付けろ>
暖候期は、北西風、西風、南西風の時は、気温が思ったより上がっちゃう、思ったほど下がらないなどのギャップがしばしば
起こります。それは、西系の風は関東地方にとって山越えの気流となってしまうのが一因です。真冬は、冬型の気圧配置
となって山を吹き下りてくる風が非常に冷たい!ということがあると思います。しかし、真冬ですら、山越えによる気温の上昇
は多少あります。ありますが、もともとの空気が冷たすぎて、感じられない(>_<)ということがほとんどです。まあ、感じない
だけで、冬でも数字上でみると、やはり思ったよりも気温が下がらないことが多々あり、気温予想をハズしてしまいます。
逆に、「南風が入ると、あったかい!」というイメージがあると思いますが、東京や横浜にとっては、南風や東寄りの風は
海からの風ですから、実は気温が上がりません(暖候期)。そのため、北よりの風がいつまで続くか?によって、その日の
最高気温がかなり左右されてしまいます。南東風が吹き始めたら、気温の上昇は「はい終了!」です。
このように、地上気温は地形の影響をかなり大きく受けるものです。ガイダンス通りに出すことができないことがあります。
2013年5月8日
カテゴリー:天気の話題