気象予報士の勉強…その前にやること。
<気象予報士試験の勉強を始める前に…>の追記
前回のお知らせの続き…というか、オススメの本を忘れちゃったんですよね、すみません。調べまして判明しました!
「天気・天体のにがてな人へ」(理社出版)という本です。
中学生用の、とっても簡単な基本の内容です!実は、私が勉強を始める時に教えてオススメされた本で、とても役立った
のです^_^;。問題形式になっていて、500円ぐらいです。とてもお手軽ですから、どれだけ覚えてるかな~という軽いノリで
やってみるのもいいかと思います。それで、わー!こんなのあったな~、覚えてない(>_<)!という所があったら、中学生
レベルの参考書でちょっと復習しておくと、より一層いいかも知れません。
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さて、最近は一週間ぐらいの間隔で「南岸低気圧」がやってきますね^_^;。気象予報士になると、この時期最も疲弊します。
気使って、予報はずして、お客さんに怒られて…などなどです。やはり、雪の予報はかなりシビアです。単なる雨なら、
降水量を予測すればいいのですが、雪はさらにその降水量が何cmの降雪になるか…考えなければなりません。
夏場に、時間5ミリの雨が降りますよ~と言ったら、通常は「ふむふむ、普通の雨ね。傘持たないとね。」ぐらいのことです。
鉄道や道路などの交通機関で言えば、まずどこの路線も、管理上は特に問題ない範囲の雨でしょう。(土地の状態にも
よります。地震の後などは特別に閾値が低くなることもあります。)しかし、時間5ミリの降水量が雪になる可能性があると
なると、これは大問題です。特に、冬の始まり頃とか、雪に慣れていない地方とか、1cmでも積もろうものなら大混乱です。
ご存じの通り…です。さて、明日の夜から明後日にかけても、再び南岸低気圧の予想です。今のところの、最新の予想に
よると…
<13日3時地上気圧・風予想図> <13日9時地上気圧・風予想図>
左が、13日3時の予想図。今回の主役となる低気圧の中心は、紀伊半島の南の海上を北東進中です。日本海にも低気圧
があり(紫色の丸)、二つ玉の様相を呈しています。二つ玉で、日本海側の低気圧が発達の主役になれば、太平洋側には
暖気が入りやすい場となりますから、雨になる可能性が高かったかも知れません。でも、今回の主役はどうやら南岸低です。
また、緑の丸で囲ったあたりには、少々低気圧性の循環があり、実は24時頃から関東の方は弱い降水の計算があります。
その低気圧性の循環の後面であるせいか、青色で囲ったところの凹みが気になります。少なくとも、地上付近では南寄りの
風が入りやすくはない場であるようです。では、850hPaあたりはどうでしょうか?
<13日3時850hPa気温・風予想図> <13日9時850hPa気温・風予想図>
出た!ビミョー!もう、この微妙な温度場は、南岸低気圧の真骨頂ですね。これだから、困るんですっ(>_<)!
何度も言ってますが、850hPaの気温は、プラスにさえならなければ雪を考慮する必要があります。そこから下で融けるか
融けないかが重要だからです。図にしてみると、関東南部は9時までにギリギリ0℃線がかかるような形になっています。
低気圧の発達度合いは、紀伊半島を過ぎて3時から東経140度を過ぎる頃の9時までの間に、7hPaほど下がる予想に
なっており、なかなかの発達ぶりです。下層の寒気の引きこみは、しっかりするかも知れません。夜中のうちに内陸でも
降水があって、気温が下がってくればその影響はなお大きく受けそうです。今回、イヤな感じなのは、前日まで結構な寒気
だということです。下層に寒気が溜まっていれば、暖気もそんな簡単に入れませんし。あと、降水の時間帯も夜間であると
いうことも、ヤバそうな要素の一つです。もう一つ、大事なのは降水量です。降水量は、1月の成人式の日ほどではない
ですが、今のところ明け方頃は時間3ミリ以上の降水量が計算されています。(東京のGPV)
微妙な温度場で、前日から寒気溜まってて、北寄りの風が卓越して寒気を引きこみやすい形で、降水量がそこそこあって
うーん(-_-;)。雪かも知れませんね。しかも、今の計算通りの時間帯に降水があるとするならば、3時~6時頃に気温が
ぐいっと下がって雪になり、しれーっと積雪する可能性があるのかな…そんな風に思います。降雪量で言うと3~5cm
(悪目に考えて…)、積雪は都心だったら1~2cm、うちだったら車の上に3cmぐらい積もりそうかな。なんて考えています。
いつも言ってますが…、この時期は気象予報士試験の勉強は、ちょっと一服期間です。もちろん人に寄りますが^_^;。でも、
こういう実際に起こる現象に着目しておくと、注意報・警報、気象情報など、一生懸命暗記しなくても自然と頭に入ってくる
ようになります。衛星画像を見るのもいいですし、アメダスの気温変化なんかを見るのもいいかも知れませんね!
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2013年2月11日
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