明日は待望の雲が出そうですね
青空一色の空も好きですよ、もちろん。今日みたいな日は、とても気持ち良いですよね。
でも、雲があると、また空の表情が変わりますよね。思わず写真を撮りたくなる、空を見上げるたびに表情が変わっている、そんな空が私はいちばん好きですね。今日は朝から雲一つない青空でしたが、明日は雲が広がる時間帯もありそうです。
ポイントは、5640m付近の強風軸上のトラフの動向ですね、明日にかけてこのあたりの流れは明瞭になってきます。強風軸上のトラフに対応して、下層のシアーも明瞭になり北陸から東北にかけては雲が広がりますが、関東でもトラフの接近に伴って、下層(850)の南寄りの風で今よりも相当温位の高い空気が入ってくるため南岸は曇りそうです。
上空のトラフの接近は、このような衛星画像からも分かります。例えば、21時の赤外画像だと華中から黄海付近にかけてと、日本海西部に雲が広がっています。これは、21時の500の予想天気図では、5640mの強風軸上のトラフ周辺の雲域です。この雲がこのまま生き延びてやってくるわけではないですが、トラフに対してこのあたりに雲が出来るのか、ということを把握した上で天気図を見ると、明日の朝は、そして明日の夜にかけてどこに雲が広がりそうかおおよその検討が付きます。あとは、実況でその雲域が近づいてくるのを確認できれば、それはトラフの接近を示すものですので、このあと何時間後くらいに下層のシアーに影響が出て雲が広がりそうなのか、予想することができます。
と、簡単に言ってみたものの、うまくいく場合といかないときがありますね。でも、天気図で不明瞭なトラフでも、雲には現れることがありますので、やっぱりうまく使っていくことが大事なのでしょうね。