環天頂アークが見られました

今日の夕方、空を見上げたら「環天頂アーク」が見られました。うっすらと虹色が見えますか?

環天頂アークは「逆さ虹」とも呼ばれ、このように通常の虹の弧とは逆の弧を描きます。

環天頂アークは、氷晶でできた巻雲や巻層雲、巻積雲という高い空に現れる雲が出ているときに、太陽の光が氷の粒に当たって屈折して見られる現象です。

普通の虹は、雨上がりに太陽を背にして雨雲が去った方向を見たとき、雨粒に太陽光が差し込み屈折・反射して見られるものです。「逆さ虹」は虹という名前がついていますが、見えるしくみは全く異なるんです。

環天頂アークと同様に、「環水平アーク」という現象もまた、氷の粒による光の屈折で見られます。環水平アークは、「水平虹」という呼び名もあり、こちらも綺麗な虹色です。

↑(環水平アーク。2年前くらいに新潟で撮りました)

環天頂アークは、太陽から手のひら2つぶんくらい上空に現れるので、季節を通して、夕方頃に高い空に見られます。一方、環水平アークは、太陽から手のひら2つぶんくらい下に現れるので、日中の太陽の高さが高い時間にしか見られません。冬は、日中でもそんなに太陽が高くなりませんので、見られないんです。見られない時期がある、となると環水平アークのほうが、見られてラッキーな面がありますかね。まあ、空に虹色が出ると、いずれも同じようにテンションは上がりますね。高い空に雲が現れていたら、逆さ虹を探してみましょう

2021年11月1日~天気はコロコロ変わる~   合同会社てんコロ.
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