四国,近畿,東海,北陸地方の大雨
現在のレーダーエコーはこんな状況です.四国から近畿,東海,北陸方面にかけて発達した強いエコーが連なっています.これは今に始まったことではなく,この辺り,同じような形でずっと強い雨が続いています.それは,
5日21時までの24時間積算降水量の分布を見ると,現在の強い雨の領域と同じような形で雨量が多くなっていることからも分かります.
この多い雨量で,各地観測史上1位になっている所や,7月の1位になっている所があります.
雨量が多くなっている所を,相当温位・風の分布で見てみると↓,(左:925hPa,右:850hPa)
帯状の強い降水域には,高気圧の縁辺を大きく回って345K以上の高相当温位の空気が強い南西風で流入していることが分かります.特に,850hPaの相当温位分布と合わせて見ると,四国から近畿地方にかけては850hPaでも345K以上の暖湿気が鋭く突っ込む形となっており,特にこの付近で前線の対流活動が活発化していると考えられます.
土砂災害警戒判定メッシュでは,すでに広い範囲で「極めて危険」なレベルになっています.この付近は,先日大きな地震があった所ですから,今現在まだ避難勧告でも,可能であればすぐに避難したほうがいいです.なぜなら,この状況は明日にかけても続きます.925hPaの相当温位・風・降水量の予想をMSMで見てみると↓,明日朝でも現在と大きく変わりません.(強く降る所は,今より少し西のほうに偏ってくる予想ですが)すでに大雨になっていて,河川の増水・氾濫はもちろんのこと土砂災害には厳重に警戒しなければなりません
2018年7月5日
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