前線通過に伴う激しい現象
ニコタマから徒歩(・o・)分にある,てんコロ.オフィス周辺は晴れ間もありますが,これでも雨が降っています.降ったり止んだり,止んでるかなーと思って傘を閉じると目ん玉やら鼻の頭やらにポツポツっと雨が当たったりして.メンドーな感じです.
左が朝3時の速報天気図,右が現在のレーダーエコーです.寒冷前線は西日本を南下中ってところで,関東地方は前線の南側に位置し,ウィンドプロファイラ観測によると上空2000m~3000m辺りでは20m/s以上の西南西の強風が吹いているので,前線の北側の層状の雲で一様に雨…ではなく,止み間もある雨降りになっているということです.同じ,前線の南側に位置していても,近畿地方では傷口のような東北東~西南西走向の強いエコーが何本もできていて猛烈な雨になっており,7時前あたりから奈良県では時間100ミリを越える記録的短時間大雨情報が複数出ています.
MSM朝6時の,左:925hPa,右:850hPaの相当温位と風の分布です.前線の南側で345K以上の高相当温位の空気が強い西南西の風で流れ込む形になっています.予想図ではありますが,大体このような感じになっていて,大気もよく対流していると考えられます.低気圧の動きが速いからとは言え,前線の南下はゆっくりですから,この後も昼前までは,こういう雨に警戒が必要です.
ちなみに7時5分の可視画像を拡大してみると,和歌山県~奈良県にかけて沸騰しているようにボコボコと対流雲が沸いているのが分かります.
925hPaの相当温位・風の予想図でこのまま,左:12時,右:15時の予想を見てみると
前線は南下しながら次第に北東~南西走向に変化していくようです.暖湿気の突っ込みは東海から関東に移ってくる予想で,特に静岡県はこれから大雨や落雷・突風に注意しなければなりません.関東地方は曲者ですね.山があるばっかりにすんなりと前線が通過していくわけではなく,夕方頃は気圧の谷になる様子です.また,紀伊半島付近にも波動がありますよね.夜には前線は大体南岸に抜けてる予定ですが,関東南岸にだけ波動が残り,夜のはじめ頃まではしつこく雨が降る時がありそうです.
2017年9月12日
カテゴリー:新着情報