5月です!GW後半は,3日から4日の天気に注目
ゴールデンウィーク前半はいかがお過ごしでしたか?前半は気にしなかったけど,後半はお天気を気にすることにします.5月という区切りですしね.ゴールデンウィーク後半は3日から4日にかけて,まさに後半の幕開けは気にしなきゃいけない天気図になっています.
左上:2日21時 右上:3日9時 左下:3日21時 右下:4日9時 GSM地上気圧・風・降水予想図
そもそも,2日夜から3日朝にかけての低気圧の変貌ぶりったら,まるで別人です.この低気圧の中心はあまり動きませんが,寒冷前線に対応する南北にのびる降水域はしっかり東進しています.500hPaのトラフの動向を見ると
左:3日9時 右:3日21時 GSM500hPa高度・渦度・流線
もうすでに深まっている図を使いましたが,5520m付近のトラフがどっすんと深まってくるんです.そしてぐるんと巻き始める,寒冷渦.もう3日9時の時点で,低気圧の中心は強風軸の北側に位置するようになります.閉塞…その後,寒冷渦の西からもういっちょ深まってくるトラフに対応して,閉塞点も北上していきそう.何しろ,トラフの深まりと,前方のリッジとのメリハリが大きくて,トラフ前面の南寄りの風もきつく,先日のように「新たに出来た低気圧が東進…」みたいな形ではなく,関東あたりで言えば,3日頃から強い南寄りの風が吹いてきそうです.
左:3日9時 右:4日9時 925hPa相当温位・風
雨も結構降りそうです.低気圧の南側に鋭く入ってくる下層の暖湿気は,風速60ノット以上の強風で336K以上の高相当温位の空気が流れ込み,寒冷前線の東進に伴ってその領域が東進していきます.3日から4日にかけて,九州地方から太平洋側の南寄りの強風に当てられがちな,高知,徳島,紀伊半島,愛知,岐阜,静岡あたりは南斜面で雨が多くなりそうです.
GWって言えば,潮干狩りだったり,キャンプだったり,海・山のレジャーがわんさかありますよね.3日から4日の天気は注意しないとです.