関東南岸は所々で強い雨が降ってます

RDR_16_0307_0600朝6時のレーダーエコー合成図.関東南岸の降水域の中に所々赤い色のエコーが見えますが,この辺は時間30ミリ前後の強い雨が降っているもようです.

SAT_T_16_0307_0600同じ時刻の赤外画像ですが,本州南岸の濃密な雲域ったら…低気圧は2つばかりあるようです.

SPAS_16_0307_03003時の速報天気図によると,あ!やっぱり2つある.一つは四国沖に,もう一つはさらに南の海上に前線を伴った低気圧としてあります.確かに,925hPaや850hPa付近の下層には,前線を伴った低気圧に対応する明瞭な前線帯の北側に,もう一つ別の低気圧循環の予想がありました.そいつが低気圧として頭角を現したのですか….

MSM_16_0307_0700 MSM_16_0307_0900 MSM_16_0307_1200 MSM_16_0307_1500

左上:7時 右上:9時 左下:12時 右下:15時

この後,MSMの予想によると,北側の低気圧はあまり動きませんが,また少し北東側に新しくできる低気圧循環に次第にシフトしていきつつ,次第に不明瞭に.前線を伴った低気圧のほうは,夜にかけて北東進していきます.MSMでは低気圧がそんなに北上しない傾向ですが,水蒸気画像では低気圧後面の暗域が深く明瞭です.実況ではMSMのほうが今のところ良さげですが,低気圧がもう少し北上する感じは,GSMよりになるかもなあと思ったりします.いずれにしても,問題は東海沖から関東南部にかけてのびるシア,それに伴う降水域です.

MSM_16_0307_1200kakudai12時の925hPa風・相当温位・降水(MSM)

上の4枚の図で大きく見ると,南岸に東西に横たわるシアは次第にその走向が北東~南西方向に変わりつつ,昼頃までは南岸に停滞,その後は弱まりながら内陸に入ってくる予想です.925hPaの相当温位と風でもう少し拡大して見ると,南岸に近い低気圧循環の北側の流れの先で東海道沖に強い降水のライン,高気圧後面の南~南西の風の先で関東南部に強い降水のラインがあります.低気圧の北東進に伴って,東海道沖のラインはこれ以上は北上せず,次第に弱まりますが,関東の南岸では昼過ぎにかけてこのような強い降水域がかかり続ける可能性がありますので注意したい所です.

2016年3月7日~天気はコロコロ変わる~   合同会社てんコロ.
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