台風のことばっかりですが…台風19号

沖縄、奄美のほうで大暴れしてきた台風19号は、今朝、鹿児島の枕崎付近に上陸し、明日にかけては本州上を通過していく予定です。現在の構造を見てみます。10時30分の衛星画像ですが、左側は赤外画像、右側は可視画像です。可視画像では、台風のぐるぐる感が分かるのに、赤外画像では、台風の同心円状の形は見られず、台風中心の北側半円は発達した雲域で、西側から南側にかけて、雲頂高度の低い雲域になっています。

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500hPaの湿度(GSM12日21時初期時刻)を見てみると、どうやらこの緯度帯にやってきて、乾燥空気にだいぶ回り込まれているようです。

RSM_14_1012_2100500(500hPa湿度、流線。黄色部分が湿度が高い所)

雲域は偏ってきているものの、風の分布などを見ると、まだまだ台風の循環が強く、しっかりとしているようです。この後、どのような進路を取るのか、見てみます。

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(12日21時イニシャルの24時間予想図、左:500hPa高度・渦度、右:地上気圧、風、降水)

今夜21時の予想です。東海上のリッジがしっかりしていて、前回の台風18号よりも、北よりのコースを進み本州の内陸を通る予想になっています。このあたりで、偏西風の強風軸にのって、スピードアップしてくるのでしょうか。

その一方で、上の衛星画像でも分かりますが、台風の北~西側に吹き込む下層の寒気が強そうです。九州の西の海上には寒気移流に伴う下層の対流雲が出ています。北側の寒気が強く、それでいて内陸を通りたがっている様子の台風19号。すると、道中かなりシアがきつくなる所がありそうです。

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MSMの925hPaの風と相当温位、降水の予想です。左上は13日9時です。レーダー重ね忘れてしまいましたが、台風の中心の東側に南北の相当温位コントラストが大きい領域があります。台風の北側の東~北東風と、南寄りの風が収束し、ちょうどその付近で発達した雨雲が見られます。(特に、東側斜面に風邪が吹きつけてる所は、雨量が多くなっている模様です)。これをもとに、予想図を見て行くと、収束する領域は今夜には東海地方、その後、14日未明にかけて関東から東北南部へ、そして14日の明け方には、三陸に達する予想です。どちらかと言うと、内陸のほうに予想されていて、今夜にかけては近畿から東海地方、日付が変わって14日未明にかけては関東は山沿いで雨量が多くなりそうですね。特に近畿から東海地方(岐阜県とか)あたりは、まだあまりスピードアップしてなさそうだから、関東の山沿いよりもよっぽど大雨に警戒しないといけなさそうです!ちなみに、関東南部は、雨というより、南風の急な強まりに注意しないといけなそうですね。

また、台風の中心の北側~西側の北寄りの風が強いのも気になります。日本海側でも北陸地方などは、強い北寄りの風と強雨に注意しないとですよね。

あ!あとなんと言っても14日明け方頃にかけての、宮城県~岩手県あたり!このあたりの湿った空気の突っ込み方などは、かなりコワいです。短い時間でかなりの雨量になる可能性もあり、これも警戒しなければです。

 

 

2014年10月13日~天気はコロコロ変わる~   合同会社てんコロ.
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