10月に入りましたね!

DSC_154510月に入り、うちの周りはもうキンモクセイの香り満載です。そんな折、台風第18号が日本付近に向かってきております。

MSM_14_1002_160015時の時点での実況と、最新の5日予報では、5日から6日が本州に近づくところとなりそう。この時期は、台風自体の大きさや強さはもちろん重要ですが、日本付近の温度傾度が大きくなってる、ということも大変重要なところです。北には冬、南には夏、というコントラストの大きさは、台風が北上してくれば、その間で前線帯を形成します。しかも、キツ目の…

RSM_14_1005_2100 RSM_14_1005_210085気温

上の2枚の図はともに5日21時の予想図で、左側は地上気圧・風・降水の予想を表しています。これはGSMなので、気象庁が発表する台風の予想位置とは少し異なりますが、台風は九州の南海上まで北上しています。台風の周りの状況に目を向けると、北日本の太平洋側、そして日本海にも、しっかりとした高気圧性の循環が見られます。相対的に冷たい空気が頑張ってしまっている表れでしょうか。続いて、右の図。同じ時刻の、850hPa気温・風予想図です。南海上よりも、日本付近の線の数が明らかに多くないですか。それだけ、南北の温度差が大きいということです。台風が北上してくるにつれて、前線が顕在化してきそうです。また、北側の寒気の粘りを表している一部分として、関東付近でピンク色の+9℃線が、関東南部に食い込む形になっています。それは左図の等圧線にも表れていますが、北東風により、北側の冷たい空気がしっかり流れ込むことを示唆しています。

台風が、今の予報通りに進んでくれば、こんな危険な状況の所に暖湿気を送り込んでくるわけです。もしかすると、思わぬところで収束がきいて、大雨になる可能性もあります。京都・滋賀・福井で初めて特別警報が出たときの台風を覚えてますか?大島で大変な大雨となったのに特別警報が出なかったときの台風を覚えてますか?これらは、単純な台風による大雨ではなく、台風に吹き込む北風との間でへんな収束線ができてしまったことが一因です。

台風というと、台風自体の中心気圧や勢力に目が行きがちですが、周りの状況(寒気の強さ、高気圧の優勢さなど)にも、同じように気を配る必要があります。とくに、季節の変わり目であるこの時期は、注意が必要です。まあ、天気図をしっかり見ていれば、自然と気付くものですが…。

2014年10月2日~天気はコロコロ変わる~   合同会社てんコロ.
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