朝から雨ですね
台風第22号の北上に伴って、関東地方では未明頃から断続的に雨が降っています。
台風の中心の北西側で北東ー南西の走向でライン状のエコーができて、
断続的に通り過ぎていく感じです。スゴい大雨…というわけではありませんが、
午前中を中心に発達した雨雲が通過して、ザーッと強く降る時間帯もありそうです。
完全に長靴デーですね。
<台風の雨>
昨日たまたま、お友達に「台風って、近づくと雨降らなくない?」と言われました。
なるほど、確かに最近そんな台風が続きましたね。むしろ、お天気の仕事なんか
関係ない人の方が純粋にそういうことに気がつかれますよね。そこを解説したら
お天気業界はもっとはずみますかね?(^^)
要は、風が鍵を握っています。台風本体がまだ遠くにあるとき、例えば台風周辺の
暖かく湿った空気が風で運ばれて入ってきて、その空気が何かのキッカケで上昇すれば、
そこで雲が発達して雨が降ります。台風とは直接関係ないことも多々あります。
上昇するキッカケは、地上付近の風が集合するところ(収束)や、山にぶつかって
強制的に上昇させられるところ、などです。
そして、いよいよ台風が近づいてくると…台風本体のまんまるの雲域が発達していれば
それは積乱雲たちですから、近づいてくれば強風とともにざんざん降りの雨をもたらします。
ところが、台風自体の雲域があまり発達してないで、近づいてくることもあります。
すると、台風が遠かった前日は、風が収束して大雨降らせたとしても、いざ台風が近づくと
風は収束することなく、風向がきれいに揃った強風だけが吹いて、雨が降らない、
でも湿った空気は持ってるから、斜面に吹き付けて強制上昇させられる山沿いだけ雨が降る
そういうことになります。すると、住んでいる所によっては
「台風が近づいてくると雨が降らない」という印象になってしまいます。
ですから、いつもいつも台風=強風・大雨という簡単な図式にはならないということです。
台風に限ったことではありませんが、風の吹き方は天気を大きく左右しますので
注目してみてください。