寒冷前線が南下中です。そして台風第15号も

北海道付近を北東進している低気圧、低気圧からのびる寒冷前線、寒冷前線の南側に高気圧の縁辺から南~南西風で流れ込む高相当温位の空気、それらで北海道~東北地方日本海側、北陸、山陰、九州北部で雨降ってます。石川県、島根県、山口県や九州北部は、さらに大雨に注意が必要な状態。前線はどこら辺で停滞するか?高気圧の縁辺から南~南西風で流れ込む高相当温位の空気と大陸から北西風で吹きこむ低相当温位の空気との収束が効いて、ライン状の降水帯を形成すると、停滞する場所によっては、かなりヤバい事態に警戒しないと。

(速報天気図)                               (レーダーエコー合成図)

(MSM925hPa、相当温位、流線)

そんな前線帯に、今話題沸騰中の台風第15号がやってくる…って言っても、これ、かなり興味深いです。っていうか、よく分かりません。雲画像で見ると、オモシロイことが分かります。左が赤外画像、右は可視画像と赤外画像の合成で、黄色っぽい雲域は可視画像で、まあ低い高度の雲という感じです。

(拡大)

台風のあたりを拡大してみました。普通なんの気なしに雲画像を見るとき、真っ白な雲域を、「背が高い発達した雲域」かな~とみて、ここが台風の中心か。。。と分かったりします。ところが、拡大した雲域を見てみると…背の高い発達した雲域は、台風の中心からはずれたところにあって、渦の中心はこの赤丸のちょうど中心あたりにあります。分かりますか?

なんか、ズラが取れちゃったみたいなカッコウになってるわけです。この渦だけやってくるのか??

気象庁の台風予想だと、再発達して九州西海上に近づく予想ですが、外国のモデルなどは、ここら辺でつぶしてしまう予想です。まあ、ずいぶんとコロコロ予想が変わったのですが。今後、どのようになるか注目とともに、やはり前線が停滞している所に高相当温位の塊が近づくわけですから、前線帯で上昇させれて、大雨、というシナリオに警戒しないとです。

 

 

そんな前線帯に、今話題沸騰中の台風第15号がやってくる…って言っても、これ、かなり興味深いです。っていうか、よく分かりません。

2013年8月30日~天気はコロコロ変わる~   合同会社てんコロ.
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