気象研究所へ行ってきました!3「雲生成ばぁちゃん?」

気象研究所へ行ってきました!3、時間が空いてしまいました。ごめんなさい!ここからがオモシロイ所だというのに。

てんコロ.の「行ってきました」シリーズ第2弾?『気象研究所へ行ってきました!』(・o・)

第3回の今日は…「雲生成ばぁちゃん?!」です(^_^)/

?<雲粒王子現る!前回の復習>

ちょっと間があいてしまったので前回のおさらい。気象研究所・物理気象研究部、第一研究室、荒木さん、

エアロゾルから雲粒になる過程を研究する雲粒王子!とは言いましたが、そこばっかりちまちま見ている

わけではありません!ちゃんと、雨として降るところまでを考えています。それが、

エアロゾル・雲・降水過程を総合的に扱う研究ということなのです(・ω・)/

エアロゾルから雲粒になる過程は穴の空くほど見てるけど、どんな雨が降って、どんぐらいの降水量になるかは

知らん(・ω・)!なんて、中途半端なことはしないということです!!

<雲粒王子の研究をもっと詳しく知りたい!>

そこで、登場するのが…雲粒王子が、日々の研究でコロがしているという!世界で唯一のすんげーマシンを

紹介します!その名も…「雲生成チャンバー」

ちゃんばぁ?業界用語では、「ばぁちゃん」のことですね(・∀・)

とか、バカなこと考えてヒマがあったら、さっさと説明しろっ!ヾ(。`Д´。)ノっていうね。。。

何が世界唯一なのか?というと、このマシンができることが世界唯一なのです。

<世界唯一!!スゴいマシン雲生成チャンバー>

世界で唯一できること、それは「気温と内部気圧を同時に変化させてあげられること」です。

これができることで、チャンバーの中を一定の上昇流で持ち上げるのと同じ状況を再現できるのです。

気象予報士試験の勉強している人は、ピンときましたか?つまり、対流圏の大気中を空気塊が上昇して、

気圧が下がると膨張して、気温が下がるといういわゆる「断熱膨張冷却」をチャンバーの中で再現できちゃう!

空気が飽和に達して、雲ができる過程を、まさに目の当たりにできちゃう!というスグレモノなのです。

<いよいよ低温実験棟へ進入だ>

?エアロゾルから雲ができるところを、ちょー細かく調べる小部屋…それが雲生成チャンバー。なんと

対流圏のあらゆる種類の雲がチャンバー内で生成できる!!驚愕ですΣ(・ω・;|||

すぐそこにあるけど、さすがの雲粒王子もこのマシンを自由自在に手の中でコロガシテル…ということはなく(゚ー゚;

コロがすのに費用が結構かかるとか、初期状態に戻すのに時間がかかるとか…とにかく、いろいろ理由があって

計画的に動かしてるのだそうです。そりゃそうだσ(^_^;)

このマシンでは、エアロゾル~雲粒になるところをじろじろと研究することができますが、はじめに言った通り

荒木さんたちの研究は、それだけじゃないのです。

結局は、小さいスケールにおいても、大きいスケールにおいても雲物理は超重要!でエアロゾル~雲~降水までを

統一的に扱うことができるモデルが必要なんです。

<エアロゾル・雲・降水を統一的に扱うことができるモデル>

荒木さんたちが目指すところは、エアロゾルから雲粒になる部分が扱えて、なおかつ、雲から降水の過程も扱える

三次元の大気シミュレーションができるモデル開発。

ざーっくり言うと、

エアロゾルから雲粒になって、なおかつ雨や雪、アラレちゃんやひょうに成長するところをすんげー細かい所まで

考慮して再現しようとすると、クソ計算コストがかかってしまう、、、(´・ω・`)

一方で、既存のMSMではエアロゾルは考えてなくて雲から雨が降る過程だけしか扱ってない、、、(。>0<。)

だから、荒木さんたちは考えた!「エアロゾル~雲部分を精度を保ちながらも計算コストをおさえる工夫をして、

でもって雲~降水過程部分もめっちゃ精密に計算できる」つまり、

高速で動くけど、すげー細かいことをやってるぜ!的なモデルの開発を目指そう!

それが、こ難しい名前で言うと…「好精度便法雲日物理も出る」パソコンで一気に打つと、こうなっちまう(・∀・)

「高精度ビン法雲微物理モデル」です。

また、このチャンバーを利用しての研究で、多種多様なエアロゾルくんたちは、降水粒子に早くなりやすいヤツとか、

雲の寿命を左右するものとか、それぞれ個性的な才能を持っているということが分かったりします。

映像でもちょっとありましたが、荒木さんのいる研究室では、エアロゾルによる雲の寿命の違い、寿命の違いによる

降水量の違いなど、エアロゾルの間接効果というものも調べる一方で、それをうまいこと利用しよう!という

人工降雨の研究も行っています。

エアロゾルくんたちの様々な才能が分かれば、効率的に、そして必要な分量だけ降水を落とすことができる!という

わけです。一石二鳥!というか、研究を余すとこなく…という感じでしょうか。

深ーい!深いぞー!底が見えねーぞー!まだまだ、気象研究所にはオモシロくて難しいことがたくさんありそうです。

いやー。予報士の勉強してる時も、こんなにつぶつぶに注目したことなかったです。。。

次回は、「常温の低温室に入る!」です!

 

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