昨日の雨は寒かったですね
パッと見ると、関東地方の天気が悪い感じが分からないかも知れませんが、高気圧が二つあること、特に東側の高気圧の
中心が東の海上に抜けて行ったということに注目です。
まず、高気圧が二つあるということは、単純にその間は相対的に気圧の谷になっているということです。あと、高気圧の中心が
東海上に抜けて行くということは、その後面から湿った空気が入るのではないか、と考えられるということです。まあ、もちろん
一概には言えません。他の高度の天気図なんかも見なければ分かりませんけどね。昨日の雨の様子を見てみます。
等圧線を2hPa毎に引くと、関東の南岸に低気圧が解析されます。夕方には、北東進しながら次第に解消した形です。
昨日の曇りや雨でさむーっ(>_<)という状況が、「意外」(予報が外れた)という雰囲気がありましたが、数値予報はこうなる事の
片鱗をチラつかせてました。。。それを、どう評価するか?が気象予報士の仕事ではあるのですが。今回は、思ったより
曇っちゃったね…という結果になったワケです。
↑27日12Z初期値の、T=12(28日9時)とT=24(28日21時)地上気圧の予想図では、赤丸で囲ったあたりに、きな臭い
降水域が計算されており、T=12~24にかけて、その降水域が無視できない感じであることが分かります。
↑また、850hPa気温、700hPa上昇流域の分布の予想図を見てみると、0℃線や3℃線が高気圧の少し北へ盛り上がって、
暖気が入ることを計算しています。
数値予報は、決してビシッと当てるわけではありませんが、このようにしっかりと、気圧の谷を計算しているのです。それを、
例えば、予想する時の実況を見たり、他の天気図を見たりして、予報士さんが「もっと降水域が北に広がるかな~」とか
「日中は晴れ間出ないかな~」などと、予想するのです。数値予報はスゴイので、それを扱う気象予報士は数値予報の結果を
適正に扱う必要があるのです。
だから、専門分野の勉強が必要なんですよ~(^_^)/?
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2012年11月29日
カテゴリー:天気の話題