「前線通過の時」ちょこっと…てんコロ.アドバイス更新しました。

ちょこっと…てんコロ.アドバイス8 実技・学科:前線通過時の気象要素の変化に注目しよう

<23日6時天気図>

北海道付近に発達中の低気圧があって東北東進しています。中心からのびる寒冷前線が、本州上を通過中です。

寒冷前線の通過に伴い注意すべきことは、気象予報士試験でも定番中の定番ですね。落雷、突風、短時間強雨という

3点セットです。ただし、これは、一般的なことであって、他の資料もよく見てみないと詳細は分かりません。そこで、

こういった寒冷前線の通過時には、アメダスなどの観測値を参考に、今どこを前線が通過中なのか?探ってみる練習を

しましょう。

23日10時40分のレーダーエコー合成図

風向が大きく違う所、大きく違う所、まずはこんな違いから、赤い破線で示したあたりを前線が通過中かな?と推測できます。

豊橋が前線の後面に入ったと考えられる理由として、豊橋のアメダスデータ(10分毎)の変化を示します。

(豊橋の10分毎のデータ)

赤枠の中が、前線の通過前後のデータ。中でも、紫の枠で囲った10時前~10時20分ごろが前線の通過に対応している

と考えられます。

①前線通過前は、気温が19℃以上で風はそんなに強くない状況

②10時~10時10分の間に、気温は一気に3℃以上下がり、風は北西風の強風に変わった

以上のことから、今回の寒冷前線の通過は、暖域内にいる時は「なーんだ、風強くないじゃん!」と気を抜いてしまいがち

だけど、寒冷前線通過後の後面での北西風が強く吹くから、要注意ということみたいです。竜巻発生確度も1が出ています

から、もちろん竜巻などの突風にも注意が必要ということですが。

こういったデータは、気象庁のHPで見られます。当日は毎正時のデータしか見られませんが、以下のサイトでは過去の

データが見られ、しかも10分毎の気象要素が見られます。こういった現象があれば、後日にでも確認してみて下さいね。

http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php

(気象庁HPの中の「過去の気象データ検索」というページです)


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2012年10月23日~天気はコロコロ変わる~   合同会社てんコロ.
カテゴリー:てんコロ.のワンポイント, 講師より