カルマン渦の雲がうっすら見えました。
気象衛星の勉強をする時に、いくつか雲パターンを勉強しますね。シーラスストリークだの、バルジだの、筋状雲だの…
中でも、もっとも感動するのが「カルマン渦」ですよね。あ、それは私だけでしょうか?^_^;
孤立した山岳や島の風下側に交互にできる渦が、雲に反映された形です。雲渦に見られるカルマン渦は、大陸から寒気が
吹き出したとき、日本付近だと済州島や種子島の風下側によく現れます。上の衛星画像では、赤丸の部分に少し見えてます
ので、済州島の風下に現れたものということになりますね。
大陸の方から寒気が東シナ海に流れ出しています。カルマン渦は、寒気の吹き出しだけではいい感じで現れません。
下層には安定した成層が必要です。逆転層です。そして、その逆転層は気流がぶつかる山岳よりも下にできている
必要があります。逆転層内で、冬型の時の寒気の吹き出しのように風向がほぼ一定で、比較的強い風が持続すると、
気流は山を迂回して流れ、風下側に渦を作るのです。
上のエマグラムは、18日朝9時の福岡のエマグラムです。(赤線は気温の状態曲線 茶色の線は露点温度)
850hPa付近に、明瞭な逆転層が表れています。済州島は、中心にあるハルラ山が大体2000mぐらいで
この逆転層よりも頭が付き出ているような感じです。こういう時に、カルマン渦の雲渦は現れます。
ただし、条件はもっとありますから、キレイにくっきり見える時もあるし、今日のようにうっすらという日も
あります。これから、大陸から寒気が吹き出し、カルマン渦が形成されやすい時期になってきますから、
冬型の気圧配置になった時なんかは、ぜひ気象衛星画像ものぞき見してみてください。もしかしたら
美しいカルマン渦の雲渦が表れてる日に出くわすかも知れませんよ~。
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2012年10月19日
カテゴリー:天気の話題