東京はムシ暑いです(-_-;)

九州北部では大雨で大変な被害が出ています。梅雨の時期の大雨は、前線を活発化させる要素に警戒ですね。

今朝は大分県で特に大雨となり、大分県耶馬渓では6時45分までの1時間で91ミリを観測し、この地点での観測史上1位の記録となりました。この1時間の中では、10分間で20ミリ以上降った時間帯もあります。1時間50ミリ以上の雨を体験した私の友達は、息がつまるような感じがしたと言ってましたが、10分間で20ミリ以上というのは想像をはるかに超える恐怖だと思います。

<3日6時速報天気図>

前線は九州北部~四国付近にかけて停滞しています。南海上には高気圧があって、その縁辺を回って暖湿気が入っているのではないかしら?と想像できます。では、850hPaの相当温位でそ下層の流れを見てみます。

<850hPa相当温位>

850hPaの流れを見ると、345K以上の高相当温位の暖湿気が前線の南側に流れ込み、しかも九州北部あたりで収束している模様です。

<地上風流線、レーダー>

地上付近で風の流れを見ても、大分県付近で風が収束しているのが分かります。また、上空500hPaの渦度移流を見てみると、九州付近は正渦度移流域になっていて、これも上昇気流に加担する一要素になってます。

<500hPa高度・渦度>

ということで、前線の活動を活発化させる要素が複数重なって、九州北部の大雨が発生しました。

梅雨前線による大雨の事例は、実技試験にも繰り返し出題される項目です。まあ実際の問題では、事例毎にもっと詳細を問われるのですが…。それでも、このような大雨になる要素の入り口ぐらいは、天気図で見慣れておくと後でラクかも知れないですね(^_^)。

それでは、勉強頑張ってください!

2012年7月3日~天気はコロコロ変わる~   合同会社てんコロ.
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