もう6月が終わりますね…

奄美まで梅雨明けして、いよいよ夏が近づいてくるのかあああ?!と期待しちゃいますが、どうもそんな簡単にはいかない様子です。長期予報については、もう一人のてんコロ.がとても詳しいので、こんど解説してもらいましょう!お楽しみに~(^_^)/

で、今日は別件で…。わたくしのお友達から「猛暑日って、南方で多いんじゃないんですね!」っていうご意見?感想?が来ましたもので、思ったのです。南の方が暑いって思っている人ってたくさん居るのでは?

平均すれば、もちろん低緯度側の方が暖かいのです。しかし、日々の気温で、例えば「猛暑日」の日数とか、最高気温ランキングなどを取りだすと、これはもう南方、北方の話ではなくなりますね。陸上は海上に比べると、熱容量が小さく暖まりやすいので夏なんて内陸はぐんぐん気温が上がります。海風が入らないほどの内陸は、熱くなりしかも熱がこもる状態に。そこで、歴代最高気温ランキングですが

<気象庁HPより>

暑くなる所で、有名なのは埼玉県の熊谷とか、岐阜県の多治見ですね。いずれも結構な内陸です。関東地方で言えば、盆地になってる山梨県の甲府や群馬県の館林あたりも、アツアツポイントです。よく、ヒートアイランドとか言って、東京はすごく熱いイメージがあると思いますが、ちょっと違います。まずヒートアイランドは、そもそも冬の夜の気温が都心で下がらないことを言ってました。等温線を引いてみると、都心部で等値線が閉じた形、つまり島みたいになっちゃうのをヒートアイランドと言うのです。最近では、夏の暑さにも使っちゃうみたいですけどね、厳密には違います。今、サラッと言いましたが、この「夜の気温」っていうのが結構ポイントになります。

夏の日中は、東京(大手町)の気温なんて、海風が入るとあまり上がらないのが現実です。体感では、人の多さとか建物からの反射とか、そんな影響で気温よりも数段クソ暑く感じるのですが。じゃあ、東京で一番暑いのはどこだろう?

 

これは去年の6月~8月の気温の月平均値です。6月、7月、8月それぞれの日平均気温の月平均値、日最高気温の月平均値、日最高気温の月平均値ということです。これを見ると、東京で一番アツイのは、日最高気温で見れば練馬ですね。東京(大手町)よりも、1℃~2℃ぐらい高い結果になっています。では、ランキング上位のアツアツ地点を見てみましょう。熊谷、館林、甲府の気温を見ると、いずれも高い結果になりました。さすがですね。しかし、最低気温の平均値を見ると、実は日中はクソ暑いアツアツポイントは最低気温はわりとしっかり下がっているのですが、日中あまり気温が上がらない大手町は、真夏の最低気温が24℃を下回らないのです。要するに、都心部は朝~晩までひと時もこころ休まる時間帯がないのです。

熱中症や、暑さによる体力の消耗は、こんな「一日中ずーっと熱い(T_T;)」という状況に主な原因があります。熱中症の危険は、最高気温だけでは言えず、夜に気温がしっかり下がるか?一息つける時間があるか?それが重要なのですね。こうして、夏は都心部で疲弊していくわけです。練馬は、最高気温も高くなる上に、最低気温もあまり下がらないという(>_<)去年だけで言うなら、相当ヒドイことになってたのか??

ということで、もし気温を見る機会があったら、というか是非見てほしいのですが、最高気温が何度まで上がるか?だけでなく、最低気温がちゃんと下がるのか?に着目してみてください。

 

 

2012年7月1日~天気はコロコロ変わる~   合同会社てんコロ.
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